📅 July 04, 2020
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Google タグマネージャー(GTM)を活用することでwebサイト上のデータ収集・計測をより効率的に行うことができるようになります。
GTMの特徴についてはこちらの記事でまとめています。
これを読めばGoogleタグマネージャーがわかる!機能やメリット、GAとの違いを解説
いざGTMを使おう!となってもGTMには普段あまり耳馴染みのない用語が頻繁に登場するため困惑する方も多いと思います。
そこで本記事ではGTMの頻出用語について、そのコンセプトを理解し企業のご担当者が自走して設定できるように解説しました。是非業務のリファレンスとしてご活用ください。
GTMの「コンテナ」はGAや広告サービス、A/Bテストツールなど外部ツールのタグを入れる箱のようなイメージです。
この「コンテナ」には「コンテナタグ」という固有のIDを持つJavaScriptコードが紐付けられており、これをウェブサイトの全ページのHTMLソースに埋め込むことで、コンテナが有効になります。
データを計測するためにウェブサイトに埋め込むトラッキングコードです。 GTMでは
など様々なツールのタグが利用でき、「どのツールにどのようなデータを送信するか」を踏まえて配信するタグを選定します(例:GAタグで計測したPV数をGAに送信する)
GTMの「タグ」という用語のポイントは各タグは『GTMのコンテナタグ(コンテナスニペットとも言います)を通じて配信される』という点です。 GTMコンテナタグをウェブサイトに埋め込み、GTMの管理画面から各ツールのタグ配信設定をすることで、各ツールのタグをHTMLコードをを編集せずに配信することが可能になります。
言葉の通り「きっかけ」を表します。GTMのトリガーは具体的には「タグが動作しデータを計測するきっかけ(条件)を定義するもの」です。 タグ同様トリガーも様々な選択肢から任意のデータの計測に合ったトリガーを選択します。 例えば「ページビュー」というトリガーを選択すると、「PVが発生した際にタグが動作しデータを計測する」 という設定になります。
GTMの「変数」は「データの値を保持する入れ物」としての役割を持ち、『「データの名前」と「値」をセットにした概念』になります。プログラミングの知識がある方には馴染みのある表現かもしれません。
例えばGTMでGAタグを配信する際、GTMとGAのトラッキングIDを紐付ける設定が都度必要になりますが、 「GAトラッキングID={個別のGAトラッキングID}」という形で変数に格納することで以後はGTMで該当する変数を選択するだけで設定が完了します。
GTMの変数はよく利用する値を変数として扱える形にした「組み込み変数」とユーザーがニーズに応じて自分で定義をする「ユーザー定義変数」があります。
また、変数の用途としては例のように「タグの発火時に送信されるデータ」として用いる場合に加えて、トリガーの条件定義として使う場合もあります。
「データレイヤー」とはウェブサイトからGTMにデータ(変数)を送信するJavaScriptのコードです。 前述の通りGTMはコンテナタグをウェブサイトに実装することでデータの計測を実現しますが、コンテナタグは全てのデータの取得には対応しておらず、データレイヤーを利用することでコンテナタグでは取得できないデータ(ECのトランザクションデータなど)の取得が可能になります。
データレイヤーはコンテナタグと別のコードなので、別途サイトに実装する必要があります。
本記事ではGTMの基本用語を解説しました。
文章だけではなかなか理解しにくい点も多いかと思いますが、自社サイトへのタグ配信設定などの実務を積み重ねるとだんだんコンセプトの理解も深まりスムースな設定ができるようになります。実践を大事に頑張りましょう!